前回からかなり日数が経過、諸般の用事で更新が遅れ遅れになっていたけれど、記事の内容から
いっても前回からと同じくらい時間が経過しておりました。
その2
さて、現滞在許可が切れるちょうど2ヶ月前。ツール・ド・フランスもたけなわのある夏の日のこと。
10年前に比べてやはり移民ガイジンの数も増えているだろうから朝早めに行った方がいいと
9時の開館30分以上前に到着。(パリ郊外の他プレフェクチュアはもっともっと早くから行く方がいいようだけど)
ここは同じ県内でも唯一地下鉄で行けるプレフェクチュアの支庁。
9時少し前ごろの列。あまり殺気だった感じは無くみんなおとなしく待っている。
なんだか拍子抜けしてしまうほど人数は多くない。多めに見て30人弱。
一応来た順番に紙に名前を書いておくことになっていたがドアが開いてみるとそんなのが
あっても無くても対して違いはないことに気付いた。とにかくここは来場者が少ない・・・。
10年前に来た時とほぼ変わりは無い。
入り口のそばにお姉さんが立ってて矢継ぎ早に「はい、あなた何のために来たの」と質問、
書類提出とか、出来た滞在許可受け取りとか、に分けて番号札の機械から順番番号を本人の代わりに引いて
渡している。・・・きっと機械オンチが相当居ることを見込んでだろう。
片や別の職員が「9時に予約が有る人はこっちに来てください」とランデブーの用件があって来た人を案内、
なんかシステマチックな展開、うーん、パリに来た際通った同県の他プレフェクチュア支庁ではこんなでは
なかった、そこは常に長蛇の列、遅く来たら10時半ごろには番号札の機械をシャットアウトされて門前払い、
翌日出直すことになる。
お姉さんに「書類提出に来た」と言うと先日問い合わせの時行った総合インフォメーションの番号を渡された。
すると結構すぐに順番が来て(要するにそこでさらに細かく振り分けるだけだから)前回来た時の見覚えのある
受付女性から別の番号をもらって2階で待つようにと。
やれやれ、あの2階ね・・・。昔来た時と建物内部はまったく変わっていなく、懐かしいような・・・。
さすがにここでは若干待った。
1階からの吹き抜けになっているので何気に玄関の方を見下ろしていたら10時過ぎに来ても余裕で番号札
引いてる人が居た、結局ゆっくり目に来てもとにかくその日には受付てもらえるのである。
さて10時半ごろ番号が呼ばれ、該当番号の窓口に行き、受付の女性職員に「カルト・ド・レジデンスの更新です」
と書類を見せながら言うと、
「それでは全書類を出して、えーと3年以上の期間フランスから出てない誓約文のところに日付が無いわね、」
「あっ、ここに同じもののコピーがあってそれには書いてます」
「そう、じゃ、これも頂戴ね」・・・・結局2枚渡した。
なんと写真は必要書類の一覧に4枚提出とあったが2枚だけ取って返してくれる、けどこれ後何に使えるのかな。
「それではそこの機械に両手を乗っけて」
見ると窓口の横っちょに四角くて上にガラスが張ってあるちっちゃな機械がある。こんなの初めて。
「は?こうですか?」
「そうじゃなくて、もっとぴったり押し付けるのよ、ああ、もーダメだわね」
彼女はついに痺れを切らして窓口の事務所内から外に出て来て直接ご教授いただいた。
「あんた日本人なのに最新のテクノロジーを使った機械には疎いのねえ」・・・などと冗談混じりの口調。
だってこんな機械があるなどとはまるで知らなかった、要するに現在は申請時に両手の指紋+手相に
いたるまでの記録を取られるのである。
今の滞在許可証を同僚が総務に要請されてコピーを渡していたのを見ると10年前より二周り以上も小さい
クレジットカードサイズになっていて、さらにICチップが入っている、そこにこの記録がコピーされるらしい。
さて、なんとか両手の<撮影>が終わり、最後に許可証に載せるサインをした後、A5版の用紙に連絡先住所と
電話番号メールアドレスを書くようにと要求されたがなぜか固定電話を書く場所は存在せず携帯番号だけを記入。
さて、終わり、ってことだけど、ブルーの紙のレセピセはもらえない。・・・・、って何なの?それに前回と同じで
新しい許可証が出来たら手紙で連絡くれるのかな?と、「郵便で連絡がもらえるのですか?」と聞いてみた。
「いえいえ、携帯にSMS送るから、大体○月×日頃にね」
・・・そういう事、だから固定電話ではなく携帯番号を書かされたのね。今は郵便ではなくSMS。
経費と手間節減ということだろう。レセピセについては質問してみなかったがまだ2ヶ月有効の
本カードがあるのだからレセピセの発行はしないのは当然だろう、ということで
窓口の女性に(なにせわざわざ表に出て来てご指導いただいたのだから)お礼を言ってそこを後にしたのだった。
帰りに自動車の登録窓口に来ているフランス人たちを見ると、一階の待合で未だに座ってじっと待っている。
この人達よりも早く済んだ訳だった。
ここはとても景色が綺麗で風光明媚なところ。外での待ち時間に撮影。